寺院情報
- 浄住寺(西京区)
参道の石段の紅葉が大変美しいお寺。
江戸時代に建てられた本堂や、位牌堂、開山堂、寿塔(じゅとう)など、
中国風の諸堂が階段状に一列に並ぶ。弘仁年間(810~824)嵯峨天皇の勅願によって円仁が開創。
弘長年間(1261~1263)葉室定嗣が西大寺の叡尊(えいそん)を請じて中興してのち、
葉室家の菩提寺となって盛えた。正慶2年(1323)の絵図に、本堂・鐘楼・舎利殿など多くの堂宇がたちならんで威容を誇っていたさまが描かれている。
南北朝時代以後たびたび兵火にあい荒廃していたが、元禄2年(1689)葉室孝重は鉄牛禅師に深く帰依し、禅宗の寺として本寺を再興。
本堂には本尊釈迦牟尼仏坐像を安置し、本堂背後の開山堂には鉄牛禅師像を安置する。
寺宝として叡尊自叙伝の古写本である「感身覚正記」が有名である。
「方丈」は仙台藩4代藩主・伊達綱村が幼少期を過ごした屋敷を移築したもの。
室町時代の池泉式庭園や、狩野永岳筆の衝立「雲龍図(うんりゅうず)」なども見どころ。宗派: 葉室山に号し、黄檗(おうばく)宗に属する。
拝観料: 境内自由(本堂・方丈は通常非公開)